2023年のサケ稚魚放流数は、合計50,400尾でした。
現在、豊平川に遡上するサケは豊平川生まれの野生魚が多く、大都市ではとても貴重なことであるため、人の手で育てた稚魚の放流を減らしています。
豊平川では、採卵実習や体験放流などの市民放流のみとし、川でのモニタリング調査を続けながら順応的に管理をしています。
放流する稚魚には、耳石温度標識(じせきおんどひょうしき)を付けているため、放流魚であることがわかります。
【放流の内訳】
放流日 放流尾数 放流場所
4月12日 10,000尾 真駒内川・さけ科学館横(シーズン初放流)
4月14日 1,000尾 真駒内川・さけ科学館横(佐藤水産)
4月15日 1,000尾 真駒内川・さけ科学館横(大倉山小/南の沢小 サーモンスクール)
4月21日 2,000尾 豊平川・一条大橋(東白石小サーモンスクール)
4月28日 1,500尾 豊平川・水穂大橋(東橋小サーモンスクール)
5月 3日 12,700尾 真駒内川・さけ科学館横(サケ稚魚体験放流)
5月 4日 6,400尾 真駒内川・さけ科学館横(サケ稚魚体験放流)
5月 5日 15,800尾 真駒内川・さけ科学館横(サケ稚魚体験放流)
合計 50,400尾
豊平川では、さけ科学館、研究者、河川管理者、民間企業などとの協働で、自然産卵による野生魚を増やす「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」に取り組んでおり、2024年で10年目となります。
稚魚の放流は、市民の皆さんがサケと触れ合う機会となっているため、さけ科学館の事業として続けていますが、将来の豊平川のサケのために今後どのようにしていくべきなのか、考える時期に来ています。