2023年度に実施した豊平川と真駒内川に遡上するサケとサクラマスの産卵床調査の結果です。
《サケ》
産卵床数合計 972か所(2023年9月27日から2024年1月10日の間に計8回実施)
推定遡上数 1944尾
ホッチャレ確認数 171尾
(内訳)
野生魚(自然産卵由来)77%
放流魚(さけ科学館生)21%
迷入魚(他河川の放流) 2%
※豊平川の放流魚には、耳石温度標識が付けられています。
この調査は、国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産資源研究所との共同研究で実施しています。
《サクラマス》
産卵床数合計 589か所(2023年9月25日から10月26日の合計)
2023年度の産卵床分布図
赤色はサケの産卵床、青色はサクラマスの産卵床です。
【放流数の順応的管理の経過】
2016年から放流数を減らし、順応的に管理しています。
放流数を減らしたサケは2019年以降に回帰していますが、現在のところ、遡上数は減っていません(SWSPニューズレター14号)。
今後、野生魚割合をさらに高めるためには、再度放流数の見直しと、豊平川の環境改善が必要だと考えています。過年度のサケ情報はこちら